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墨は「具引」ではなく「染め」 濃い色の和紙を漉くのはとても大変です。 繊維から染めても漉き上げる時にほとんどの色が抜けてしまう。 色が濃くなればなるほど、漉き場は大変なのが想像できます。 鳥の子を墨で染める。 墨を薄め、3回刷毛染めする。しっかり繊維にしみ艶のある墨色が出ます。 「染める」難しさより、その後の掃除、手入れが大変です。 刷毛は色系により使い分けますが、 染め台の木目の隙間に着いた墨を落とすのは容易ではなく しっかり落とさないと、次回、胡粉(白)などで化粧するさい 点で墨が付き、線が入ります。 仕上げはとても美しく、大好きな紙ですが、 墨染めをする時は「よしやるぞっ」と気を入れます。
by kamisoe
| 2010-06-03 10:45
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