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先日来店されたお客様。
急遽フィンランド行きがきまったとの事で挨拶に来られました。 その後京都に戻りすぐにアメリカへ。 後、フィンランド、アメリカ、京都で共同プロジェクトが始まるそうです。 「かみ添」も少しスタンスを広げ、いろいろなものに挑戦したいです。 下賀茂神社近くにカフェをオープンされたアメリカ人。 元アートフェアのオーガナイザーで、面白い話をたくさん聞きました。 日本語と英語の混ざった会話が面白く、これからの事を考えると アメリカの大学で得た英会話能力をもう少し確実な物にしようと思いました。 紙の仕事ではないですが、今進めている本のポーランド行きが決定。 京都、鞍馬口を拠点に少しづつでも確実に、外に出ていこうと思います。
本日仕事で嵯峨野へ。
車がやけに多く、狭い道が車でいっぱいになっていました。 落柿舎が修復完了し報道関係者に公開していたようです。 畑をはさみ、垣の上からかやぶき屋根が見えました。 かやぶき屋根は独特なボリューム感があり異様な存在感です。 10月1日より一般公開。 広沢の池、天竜寺、嵐山、 秋の嵯峨野を満喫したいものです。 ![]() ある方から譲っていただいた、インド更紗の版木。 完全にオブジェとして飾られていて、版木表面は漆のようなものでコーティングされています。 見ただけで絵の具をはじくと解るのですが 文様の面白さ、幾何学な線(格子の直線)と有機的な線(植物の曲線)のコントラストがとても面白く、「摺ってみたい」「紙にこの文様を移したい」という気持ちが強く、譲っていただきました。 案の定絵の具はうまくのりません。 和紙にそのまま絵の具を移すのは難しいので、 ・具引き(顔料染め)する。紙の表面の顔料が、絵の具を引き寄せてくれるので、 版木の上で滑っている絵の具を集めてくれます。 ・絵の具の水分を減らす。乾きやすい絵の具を造る。 ・摺るスピードを上げる。水分の少ない絵の具を、線の細い文様にのせるとすぐに乾きます。 乾く前にリズム良く摺っていきます。 ・二度摺りをする。一度摺りでは線が途切れるので、二度摺る。 小さな紙に摺っているので、紙を汚さず、柄がずれないように摺るのは神経を使います。 ![]() 摺りあがり。 線が細い分、顔料の乗りが良く立体感のある仕上げです。 無地の封筒とセット、特別な方への贈り物に喜ばれています。 ![]() 数寄屋建築でいつも美しさに目を止められる意匠があります。 網代(アジロ)です。 「かみ添」店舗の階段壁にも少し網代が残っています。(上記写真) 古典文様の中には多種の網代があり、どれも素晴らしいです。 ![]() 上記写真は「かみ添」の文様で「表目」となずけています。 日本の網代に負けない網目、ニットの網目を簡素化し平面に落とし込みました。 普段なにげに目にしている物の中に文様のヒントはたくさん存在していて、 その中から物語性を見出し、簡素化していく工程がとても面白いです。 昔の人も草木、空地を眺め、色々な事を思い文様を考えていたのだろうと思うだけで気持ちが高ぶります。 「かみ添」では「今」を大切にし、新たな文様を制作したいです。 ちなみに「裏目」もただいま制作中。 「裏」にこそ日本的な美は存在していると思います。 写真の光陰彩紙は薄鼠地に雲母押しです。 鼠色といっても幅がひろすぎるので、雲母の落ち着いた反射がきれいに見える鼠地、 何種が色だしをし落ち着いた濃度です。 染料染めではない、顔料染め(化粧)をした紙の表情はそれだけでも美しいです。
IDEEの創立者の黒崎輝男さんのブログ、KUROTERU BLOGを読んでいて
「かみ添」でやろうとしている事との共通点があったので紹介します。 ・ 紙製品をとにかく沢山売ろうとはせずに、少しだけでも良いものを作って、それでなり立つ産業に紙産業や印刷産業を再考し再生させなければ行けない。 ・ ヨーロッパには良い文房具屋がたくさんあるし、オリジナルの封筒や紙は知識人階級のお洒落。 ・古さと新しさ/手仕事と機械仕事を対立させないで、上手く持って行く考え方の柔軟さが必要。 「かみ添」も、紙、印刷(印刷と言えば少し機械的に聞こえますが、木版摺りです)に関してもう一歩深く追及したいと思います。
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